home_iconseprator役立つ記事sepratorメンタルヘルスseprator女性ホルモンのバランスを整えよう!

女性ホルモンのバランスを整えよう!

美容や健康に関わる重要な「女性ホルモン」の働きについてご存知ですか?

イライラが続く、食欲が止まらない
など、生理前の身体の変化に戸惑う人も多いのではないでしょうか?

「ホルモンバランスが乱れると良くない」など、大まかなことは知っていても
詳しく理解できていない方も多いのではないでしょうか。
「女性ホルモン」の働きを理解することで
健やかな体と心を保ち、ホルモンバランスの乱れに対策することができます。

ホルモンは、一定数の分泌が望ましく、
少なすぎても、多すぎても、身体の不調を招く要因になるため
女性ホルモンとはどのような役割を持っているのか
増えたり減ったりすることは身体へどのような影響があるのかを理解することで
女性ホルモンのバランスを整えやすくなります。

本記事では、女性ホルモンの働きや生理周期による変化などをお伝えし
女性ホルモンの対策の方法をお伝えしていきます。

ホルモンとは

そもそも、ホルモンは体内のさまざまな器官から分泌される物質の総称です。
血液などを通して全身を巡る中でさまざまな器官に働きかけ、生体恒常性(ホメオスタシス)を保つ役割があります。
※生体恒常性とは、身体の状態を一定に保つ性質のことで
体温を常に一定に保つため体温の微調整をしたり、血糖値や血圧を調整したりするものがあります。

ホルモンの種類は100を超えると言われており、
脳下垂体や甲状腺など、様々な器官で生成されています。

その中でも女性ホルモンは、卵巣から多く生成されるホルモンで
生理や妊娠・出産など、女性特有の現象に深く関係しており、女性の心身に大きな影響を与えます。

女性ホルモンは女性にしか存在しないホルモンではありません。
男性にも女性ホルモンのエストロゲンが分泌され
(精巣から分泌されるテストテロン(男性ホルモン)の一部がエストロゲンに変わる)
女性も卵巣からテストステロン(男性ホルモン)が分泌され、
筋肉や骨の発達、皮脂の分泌促進、体毛の発育促進、性欲の向上、内臓脂肪の抑制などの働きがあります。

女性ホルモン

数あるホルモンの中でも、女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類あります。
約28日間の周期で訪れる月経も、女性ホルモンの作用によってコントロールされており
2種類のホルモンの分泌量は約1ヵ月で変動し、
排卵や月経を起こしたり、基礎体温を上下させたりします。
2つの女性ホルモンがバランスを取りながら分泌されているのが、
「ホルモンバランスが整った状態」です。
しかし、この2つのホルモンは、生活習慣の乱れなどでバランスを崩しやすいです。

・エストロゲン
エストロゲンは卵胞から分泌されるホルモンで、血管や骨などを健康な状態に保ち、
コラーゲンの生成を促進する働きがあります。
丸みをおびた女性らしいカラダを作ったり、ツヤツヤではりのある肌を保つなど
美容にも深く関わっているホルモンです。
思春期から性成熟期にかけて体の成長と共に増加し、最も多く分泌されるのは20代です。
更年期になると徐々に分泌量は低下していきます。

・プロゲステロン
プロゲステロンは黄体から分泌されているため、黄体ホルモンとも言われています。
基礎体温のコントロールや子宮内膜の維持・整えるなどの役割を持ち、
妊娠の成立・継続に欠かせないホルモンです。
生理周期において基礎体温と同じタイミングで分泌量を変化させるのが特徴があります。

女性ホルモンにはさまざまな働きがあり、
適正なバランスが保たれることで心身を正常に保っています。

女性ホルモン分泌量

女性ホルモンの分泌量は、年齢によって変動していきます。
思春期である10代はエストロゲンの分泌が増加しはじめ、初潮を迎えます。
20〜30歳代は、女性ホルモンが最も安定する成熟期と言われており、妊娠・出産のために分泌量がピークです。
50代を過ぎてくると、だんだん閉経が近づきくことで、
女性ホルモンが急激に減少し、更年期を迎えます。
更年期によって、ホルモンバランスが崩れ、
イライラや身体の不調やも起こるような更年期障害を引き起こしやすくなります。
身体的には,ホットフラッシュで代表される自律神経失調症状がある
(熱感,発汗,冷え性,睡眠障害,動悸,めまい,頭痛など).
精神的な症状には,抑うつ,意欲低下,不安,記憶力減退などがあるため
「更年期」は特に、女性ホルモンの分泌への対策が重要になります。


更年期以降は、エストロゲンの分泌がごく少量になるため、
骨粗鬆症になりやすくなったり、代謝が落ちて太りやすくなったりします。

エストロゲンの機能とストレス
~生涯を通じて健康を維持するために~
http://waarm.or.jp/wp-content/uploads/2020/01/d31b5c12a1f4e69f633ace4fcf5883c7.pdf

女性ホルモンのバランス

女性ホルモンの分泌量は年齢と共に減り、
更年期に差し掛かると、卵巣はわずかな女性ホルモンしか分泌せず
女性ホルモンの分泌量を増やすことはできません。

しかし、女性ホルモンの減少に対しての様々な対策は可能です!

重要なのは、女性ホルモンを増やすという考えではなく、
女性ホルモンをコントロールする、女性ホルモンを補うという考え方が大切になってきます。
つまり、生活習慣を整え女性ホルモンを十分に分泌し、
似た働きをする成分を摂取することでホルモンバランスを整えることができます。

さホルモンバランスの乱れには、ストレスが大きくかかわっていると考察されています。

ラットの交感神経を刺激しストレスを与え、エストロゲンの分泌量の測定を行ったところ
卵巣では血液の流れが悪くなることが分かりました。さらに、エストロゲンの量が急激に低下することが見出されました。交感神経が女性ホルモン分泌を抑える働きすることが判った

https://www.tmghig.jp/research/publication/news/pdf/rj_no253.pdf 
年をとっても大事な女性ホルモン ―ストレスは大敵―

動物実験ではありますが、ストレスによる脳の下垂体への刺激は
ホルモン分泌に深く関係していることが示唆されています。

そのため、ストレスは女性ホルモン(ホルモン分泌の全般)を乱す要因として考えられるため
リラックスしたり、ストレス発散、気分転換することは
身体の中を整えるのに、とても大切なことだと筆者は考えます。

女性ホルモンをコントロール

ホルモンバランスが乱れても、すぐに病気や異常につながるわけではありませんが、
生じた乱れは早めに整えることが健康維持の鍵となります。

女性ホルモンを整えるには
健康になる意識、自律神経を整えることに繋がります。

【食事】
バランスのよい食事は健康の基本で、身体の中を整えるのにとても有効的な方法です。
身体は食べたものを消化・吸収して、細胞が作られていくため
何を食べるか、栄養素のバランスを意識してみましょう。

その中でも、大豆食品に含まれる「大豆イソフラボン」には
女性ホルモンの1つであるエストロゲンと化学構造が似ており
エストロゲンと“似た働き”をする成分ということが判っています。

大豆や豆腐や納豆、味噌など、日々の食事で積極的に摂ることで補うことができます。
※「エストロゲン」の分泌量を増やすわけではありません。
あくまでも、エストロゲンと似たような成分で身体をサポートする補助の役割であることをご理解ください。

女性ホルモンだけを増やすような特別な食事はなく、
主食・主菜・副菜など多くの栄養素を取り入れてみましょう♪

無理なダイエットはホルモンバランスの乱れを引き起こす原因のひとつです。
食べない・厳しい食事制限によって、目先の減量だけにとらわれると
健康を損なう可能性が高いため、食事はしっかり摂り、食べるものを意識してみましょう。

【睡眠】
女性ホルモンは卵巣から分泌されますが、
卵巣にホルモン分泌の指示を出しているのは脳の視床下部です。
充分な睡眠を摂らず疲弊し、脳の働きが悪くなってしまうと女性ホルモンに限らず、
全身のホルモン分泌が乱れてさまざまな影響を及ぼします。

睡眠時間の長さだけでなく、生体リズムをつけることで
自律神経を健全に機能させるため、起床時間など生活にメリハリをつけてみましょう!

運動刺激も、自律神経を整え、睡眠の質を高めることができます。
全身の血流が良くなったり、冷えや疲労を防ぐこともできるため、
日常生活に少し身体を動かす習慣を取り入れることもおすすめです。

【漢方薬】
漢方薬は、昔から女性ホルモンバランスの乱れによるトラブルに用いられてきています。
血や気の巡りをよくして、女性ホルモンのバランスを整え、
生理不順・生理痛・更年期障害などの症状を緩和させることができます。
漢方薬は、植物などの有効成分を活用するため、
対処療法としても、予防療法としても取り入れられています。

ただし、無月経がある場合やひどい腹痛、多量出血などの場合は
セルフケアにこだわらず、できるだけ早めに医療機関を受診し、医師に相談するなどして、
自分の体を大切にしてあげてください。

まとめ

女性ホルモンは、周期によっても乱れやすいホルモンです。
ホルモンバランスの乱れは、積み重なり慢性的になることで、身体に不調となって現れたり、
病気の引き金になります。

しかし、日常的に健康を意識することで、乱れ幅も小さくなり
美容や健康面でも、生き生きとしたライフスタイルを送ることができます。

より質の高い食事、睡眠、日々のスキンケアなど、
生活習慣を意識して、自分をみつめてみてください(^^)

brostokyoの2ヶ月集中プラン2ヶ月集中プランを見る