ダイエットの目標は人によってさまざまですが
内ももの脂肪が気になる、二の腕を細くしたいなど、「一部集中的に痩せたい」というお声もたくさんいただきます。
美容手術などで脂肪除去などの言葉を聞きますが、
食事制限や運動によっても、部分痩せは可能なのかQ&Aにて、解説していきます。
部分痩せについて
「部分痩せ」とは、特定の部位だけサイズダウンする、痩せる、といった意味です。
基本的に、体を部分的に痩せさせることは難しいと捉えられています。
食事制限によるダイエットでは、体全体の皮下脂肪や内臓脂肪が一律に減るため、気になる部位だけ痩せる「部分痩せ」は不可能です。
体脂肪には「内臓脂肪:つきやすく落としやすい」と「皮下脂肪:一度ついてしまうと落としにくい」の2つに分類されます。
運動をして脂肪燃焼を促したり、食事制限をしたとき真っ先に落ちるのは「内臓脂肪」です。
二の腕や太ももについた脂肪を優先的かつ集中的に落とすのは、理論上とても難しいです。
しかし、運動や筋トレ・ストレッチをすることで、筋肉の働きによって一部の脂肪燃焼が優位なり、
結果として筋トレした部位が引き締まって見えるため、体にメリハリが付き、一部痩せたように見えることがあります。
日本人を対象にした研究では
自転車 トレーニングによる部位別痩身効果の検証 chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.jstage.jst.go.jp/article/sccj1979/30/4/30_4_419/_pdf/-char/ja
健康な男女を対象に「自転車トレーニングによる部位別痩身効果の検証」という試験が行われました。
21歳から25歳の健康な男女15名が50%の強度で5か月間のペダルこぎ運動を継続したところ
従来よりの体重, 体脂肪, 全身持久力に加え, 身体各部位 (ウェス ト, ヒップ, 太もも, ふ くらはぎ, 足首) の変化 も確認 した。
その結果, 男性より女性でより高い痩身効果が認められ, ヒップ, ふ くらはぎが, 特に女性で細 くなっていた。また, 体脂肪が筋肉に置き換わって身体が引き締まったことも確認できた。
ハードなトレーニングを継続することで、
筋肉の周囲にある脂肪を燃焼・減少させることは不可能でないということを示唆していますが
長期間の取り組みが必要になってきます。
美容医療の「痩せる」という定義は、医学的根拠に基づいて
脂肪細胞が小さくなる、脂肪細胞の数が減らせることができるため、部分痩せは可能です。
しかし、「脂肪=悪」と決めつけてはいけません。
脂肪には身体のエネルギー源、体温を維持する働き、ホルモン代謝などの重要な役割を担っています。美容手術によって、脂肪吸引することは、ホルモンバランスの崩れなど引き起こす可能性があるため
施術内容やリカバリーケアをしっかり考慮した上で考えてみましょう。
気になる部位をサイズダウン
ダイエットをしたことがある方の中には「部分痩せができた」と感じたことがある方もいるかもしれません。その場合、身体の一部だけの脂肪が落ちたのではなく、部分痩せに似た効果を感じている可能性が高いです。
【筋肉が付いてボディメイクで引き締まる】
筋肉が付いて引き締まると、部分痩せに似た効果が感じられることがあります。ダイエットで狙った部位の脂肪だけを落とすことはできませんが、筋トレをすると鍛えた部位が引き締まります。筋肉は脂肪よりも体積が小さいため、細くしたい部位を集中的に鍛えると、同じ体重でも筋肉が付いている方の方が引き締まって、部分痩せに似た効果が期待できます。
【むくみの改善】
体が余分な水分をため込み、老廃物が滞ってむくみが起こると、実際よりも太く見えてしまいます。
しかし血行やリンパの流れが改善するよう促すことで、老廃物や余分な水分が排出され、滞りがちだった部位がすっきりするので、見た目が細くなった印象があります。
【筋肉が落ちた】
過去に瞬発力が必要なスポーツをしていた方や現在も継続して行っている方、日常的にヒールを履いている方などは、太ももやふくらはぎの筋肉肥大が起きやすく、筋肉が付きすぎて太く見えていた可能性があります。
原因の筋肉が落ち、さらに筋肉の上に蓄積していた脂肪も落ちたことで、部分的に細くなったように感じやすいです。
脂肪燃焼を促す
余分な体脂肪の蓄積は、使われない部位ほど、脂肪が付きやすくそして落ちにくい傾向があります。
さらに、脂肪を蓄えやすい場所は、性別によって異なります。
女性の場合は、内臓脂肪よりも皮下脂肪の比重が授乳期に備えた身体の仕組みのため、大きい考えられています。
一方で男性の方は、下半身よりもお腹まわりに脂肪がつきやすい内臓脂肪が優先的に蓄積されていきます。
身体を動かす機会が減ると、筋肉はどんどん減少し、脂肪がつきやすい体質になるため、
「積極的に体を動かし、血行促進を促す」ことがとても大切になります。
脂肪燃焼を促すためには
・血行を促進させるマッサージ
・筋トレ
・有酸素運動
・食生活の見直し
・生活習慣で省エネしない
とくに、有酸素運動は脂肪をエネルギー源として燃焼させる効果のある運動です。
20分以上運動を続けると、効率的に脂肪が燃焼されるといわれており、
脂肪を燃料とするため、消費カロリ-を増やすだけでなく血液中の中性脂肪やコレステロ-ルを減らしたり、体脂肪の減少による引き締め効果が期待できます。
脂肪燃焼は継続することで、身体への変化が現れてきます。
脂肪も1.2日で蓄積するのではなく、時間をかけて余分な体脂肪として蓄積されます。
脂肪燃焼はすぐに効果が現れるものではないため、目標を決めて、2〜3ヶ月は継続してみましょう。
継続することで、必ず変化が訪れます!
Q&A
Q、食事と運動ダイエットで、部分痩せはできますか?
A、食事制限や運動ダイエットでの、部分的に集中して脂肪を減らすことはとても難しいです。
脂肪には、燃焼されやすい順番があり、二の腕や太もも、お腹周りだけというような部分痩せは理論的に不可能と考えられています。
食事の見直しや運動で余分な体脂肪を減らし、筋肉を増やすことで引き締め効果に繋げることは可能です。
ボディメイクは1日にして為らずのため、継続が大切です。
無理のない範囲から始めてみましょう♪