日本の素晴らしい文化に四季がありますが
季節の移り変わりに体調を崩す方が多くみられます。
一般的には、気温や湿度、気圧などの気象条件が急激に変化するため、体が適応するのに時間がかかるためと捉えられています。
しかし、この季節の変わり目にこそ、しっかり健康を意識することで
快適に過ごすことができ、さらに身体の免疫力も高めることができます。
本記事では、季節の変わり目の体調不良に注目して
おすすめの対策のご紹介、皆様の健康への意識をお手伝いしていきます(^^)
季節の変わり目による症状
季節の変わり目は、春から夏、夏から秋、秋から冬、冬から春など、
一つの季節から別の季節への移行期間を指します。
本記事では、寒い季節→暑い季節、暑い季節→寒い季節の2つの季節の変わり目の体調不良の要因をご紹介していきます。
【秋・冬→春の暖かさ】
寒い季節から暖かな季節への変化による体調不良には以下の症状が多く引き起こされる傾向があります。
アレルギー性鼻炎(花粉症):
春は花粉が飛散する季節であり、花粉症の症状が現れることがあります。くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、喉の痛みなどの症状が現れます。
体温調節:
気温の変動が大きいことが多く、朝晩の寒暖差が大きいため、体温調節がうまくいかず着る服に気を付けたり、身体を冷やさないように心がける必要があります。
乾燥:
冬から春にかけて、空気中の湿度が低下する傾向があるため、乾燥肌や喉の渇きを感じる症状が現れます。保湿ケアが大切です。
免疫力の低下:
冬の寒さが続いた後、春になると体が急激に気温の変化に適応しようと自律神経の働きが活発化され体が冷やされたり、暗い日が続いたりすることで疲労がたまりやすく、免疫力が低下することがあるため、風邪やウイルス感染に注意が必要です。
【春・夏→秋の涼しさ】
暑い季節から涼しい季節への変化による体調不良には以下の症状が多く引き起こされる傾向があります。
風邪やウイルス感染症:
秋になると、気温が下がり、湿度が変動するため、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染症が流行しやすくなります。喉の痛み、発熱、倦怠感などが症状として現れることがあります。
アレルギー症状:
秋には特定の植物の花粉が放出されることがあり、花粉症の症状が出ることがあります。
ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどは秋に多く見られる花粉であり、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどが典型的な症状です。
乾燥:
秋は一般的に湿度が低下し、乾燥肌や喉の渇きを感じることがあります。特に暖房を使用することが増えるため、保湿ケアを行いましょう。
季節性の精神状態:
秋は日照時間が短くなり、夜が長くなることがあります。これにより、一部の人々は気分の落ち込みやうつ病の症状を経験することがあります。
温度差による体温調整:
秋は日中は温かいことがある一方、夜は冷え込むことが多いため、体温調節が難しいです。特に、朝方の冷え込みが強く出るので、寝る格好はできるだけ暖かくしましょう。
気圧の変化:
台風が発達する秋では、低気圧と高気圧の入れ替わりが頻繁に起こるため、自律神経の切り替えがうまくいかなくなります。低気圧の影響で血液中の酸素濃度が下がり、日中の眠気や体のだるさを感じやすくなります。
健康維持のための対策
寒い→暑い季節、暑い→寒い季節の変わり目によって引き起こされる体調不良の要因は類似しており
生活習慣を見直すことが基礎となっています。
健康を損なわないためには
・身体を冷やさない
・免疫力の向上
・乾燥対策
・ストレスをため込まない
・栄養のある食生活
などが挙げられます。
なかでも、季節の変わり目は、日中の気温と朝晩の気温の寒暖差が大きいため
気温に対応しようとして、自律神経が乱れやすく、身体が冷えやすくなります。
身体が冷えてしまうことで、健康を損なう可能性が高くなるため
季節の変わり目の服装は、身体を冷やさないことをメインに着脱が可能な服装が望ましいです。
身体が冷えることで、血管が収縮して血液の循環が滞りやすくなり、手足の冷えやしびれ、筋肉のこわばり、老廃物の蓄積、免疫力の低下を引き起こす可能性があります。
さらに、身体が冷えた状態で食事を摂ると、消化器官の血液供給が減少し、消化不良や腸の問題が発生する可能性が高くなる、睡眠中に目を覚ますことが増え質の低い睡眠を引き起こす、など「冷え」は健康を維持するために一層、気にかける必要があります。
身体を冷やさないように服装やエアコンなどの環境を整えるのはもちろん
暖かい飲み物(白湯やスープなど)を積極的に摂り、お風呂に入りましょう。
食生活の対策
健康維持のために、食生活を意識することは欠かせません。
栄養バランスを整えることは大切です。
季節の変わり目である体調不良を中心にご紹介していきます。
・ビタミンCを摂る
ビタミンCは免疫機能を強化し、風邪やアレルギー症状の軽減に役立ちます。
オレンジ、レモン、イチゴ、キウイなどの果物がおすすめです。
・抗酸化作用を摂る
身体が酸化することで、活性酸素によって細胞が傷つけられるため、免疫力が低下します。特に、春は花粉や紫外線などの外部刺激が増える季節のため、抗酸化物質(ポリフェノール、ミネラル、カロテノイドなど)豊富な野菜や海藻類がおすすめです。
・亜鉛を摂る
亜鉛は免疫機能をサポートし、風邪などのウイルス感染から身を守る栄養素のため、
肉、豆類、堅果、乳製品などがおすすめです。
・発酵食品を摂る
発酵食品には、腸内細菌のバランスを整え、免疫機能を向上させる効果があります。大豆系の発酵食品に含まれるイソフラボンには、血液中の悪玉コレステロールを減らす働きがあり、血行循環を改善したり、動脈硬化の予防が期待されています。
ヨーグルト、ケフィア、キムチ、納豆などがおすすめです。
・十分な水分摂取
春は気温が上昇し、体内の水分消耗が増えます。十分な水分補給を行い、脱水を予防しましょう。
さらに、水分不足は体温調整に悪影響をもたらすため、体調不良に関係なく、積極的に水分を取ってください。
・旬の食材を活用する
旬の食材は味も栄養価も高いため、旬の野菜や果物を1品追加してみてください。
すべての栄養素に共通するのが、適量を守ることです。
過剰に摂取すると胃や腸の負担が大きくなり、消化不良や下痢・便秘を引き起こす原因にもなります。
身体にいい効果があるからと過剰に摂るのは避けましょう。
まとめ
季節の変わり目に表れる体調不良は、体から心の症状まで多岐にわたります。気候の変化は避けられませんが、生活習慣を整えることで、症状を緩和できます。
健康に過ごすために、日々の生活に意識をプラスしてみてください。
ストレスを発散することや運動を取り入れること、入浴を取り入れることや白湯を飲むこと
寝る前はパソコンやスマホを見ないようにするなど、些細な意識から始めましょう。
「塵積って山となる」という言葉通り、2,3日の行動で健康は手に入りません。
取り入れやす健康意識から習慣化してみましょう。