水を飲むことは健康に良いと、漠然と知っている人が多いと思いますが
どのような効果があるのかご存知でしょうか。
最近では、水をこまめに飲みましょうと日本だけでなく
海外でも促されています。
日本の厚生労働省は身体の中の水分が不足すると、
熱中症・脳梗塞・心筋梗塞など、さまざまな健康障害を引き起こす可能性がある
と注意を呼びかけているほど
水を重要視されています。
水を飲むことは、健康効果もありますが、
それ以上に、生きるためには必要不可欠であることを再確認すべきでしょう。
「水」が身体への与える影響、どのような健康効果があるのか、
本記事でお伝えしていきます。
水の役割
人間の身体の中で一番多い成分は「水」です。
身体を構成する成分のうち
約60%を水分が占めており、生命活動において必要不可欠の存在です。
飲料水などでとった水分は、
腸から吸収され、血液などの「体液」になって全身を循環しています。
体液は、酸素や栄養分を細胞に届けたり、老廃物を尿として排泄したり、
体温を一定に保つために汗として熱を逃がすなど
生きていく上で、とても大切な働きをします。
※体液とは、血液・組織液 ・リンパ液のこと
血液は、約90%が水です。
水に乗せて必要な栄養素や酸素を全身に運び、
循環しながら老廃物を集めて腎臓へ送り
体外へ排出するという大切な役割を担っています。
体内の水分が不足した状態になると、
吐き気・ふらつき・頭痛といった症状が出てきます。
さらに血液がドロドロになって流れが悪くなったり
血栓ができやすくなるため、脳梗塞・心筋梗塞のリスクも上がります。
身体の中の水は、汗や尿はもちろんですが
呼吸や蒸発などで無意識に排出されている水分もあり、
常に入れ替わっています。
そのため、外から「水」の補給する
つまり、飲料水・食べ物を摂る必要があります。
もう一つ大きな役割が、体温調節です。
水は蒸発する時に熱を奪う性質を持っており、
皮膚から汗が蒸発するときに熱が奪われるため、皮膚表面の温度が下がり
身体の温度を一定に保ちます。
体温が2℃や3℃上がることで、身体の機能が低下しやすく
不調を招きます。
運動して熱エネルギーをたくさん出したり
夏の気温の高いときは、汗をかくことで体温を調節することは
健康を維持する上で、大切な働きをします。
水を飲むメリット
水は生命活動に必要不可欠であり、
さらに、健康へも効果が期待できます。
サントリーグローバルイノベーションセンター(株)が実施した
日本人を対象とした研究では
水550mlを、朝は起床時から2時間以内に1本、夜は就寝前2時間以内に1本、
習慣的な水分摂取による健康増進効果 https://www.mdpi.com/2072-6643/12/4/1191
1日合計2本(1,100ml)を12週間継続摂取の経過により
起床後と就寝前2時間以内の習慣的な水分摂取は
(1)血圧低下
(2)体温上昇もしくは低下抑制
(3)腎機能低下抑制
(4)血中老廃物希釈への効果が認められました
などの効果が認められています。
他にも身体に与える影響はたくさんあります。
血液循環の向上
血液は水分が90%を占めており、体のあらゆるところに酸素や栄養素を運ぶ役割、
老廃物や過剰な物質を体外に排出する働きがあります。
そのため、水を飲むことで
血液が体の隅々まで行き届き、細胞の活性化に繋がります。
水分が不足すると血液がドロドロになりやすくなるため、
水を飲むことで、血流が良くなり血液循環が向上します。
血液循環が良くなることで
・代謝アップで痩せ体質へ
・アンチエイジング
・むくみ解消
の効果も期待できます。
身体の各所へ栄養や酸素を運ぶスピードが上がるため、
細胞の活性化が早くなるので、代謝が上がり、痩せ体質になります。
細胞内の水分量が十分に保たれるため
細胞が活性化するため、アンチエイジング効果もあります。
身体の末端まで血液やリンパ液が上手く循環していないため
引き起こされる「むくみ」も
水を飲み、血液循環が良くなり「むくみ解消」にも繋がります。
便秘の解消
便が硬いことが便秘の原因になっている場合、単純に便の水分量を多くすれば、
便秘が解消する可能性があります。
便秘の原因は、便が硬いことや腸の働きが弱い
食生活の乱れで栄養素が届いていない など考えられますが
水を飲むことで、便は軟らかくなり、
腸の動きが鈍っていても排便できる可能性は高くなるため
便秘解消にも効果的です。
ストレス解消
水を飲むことで、脳に集まっていた血液を胃腸に導き、
精神状態を落ち着かせることができ
鎮静効果で、ストレスを緩和できます。
水に含まれるカルシウムイオンとマグネシウムイオンには鎮静作用がある
と言われているため、
ゆっくり水を飲むとリラックス効果が期待できます。
1日あたり水の摂取量
水分は尿、便や皮膚および呼吸から自然に蒸発している水分も含め
1日あたり、およそ2,400ml排泄されています。
食べ物からも水分を摂取できるため
飲料水として、いわゆる「水」を飲む
水分補給としては、1日1.5リットル飲むべきであると推奨されています。
身体が一度に吸収できる水分量は、200~250mlと言われていおり、
大量に飲んでも吸収しきれなかった分は尿として排出されてしまうため、
コップ1杯程度を、1日6~8回に分けて飲むことで
しっかり身体に水分補給を促すことができます。
とくに
- 起床時
- 運動時
- 食事前
- 入浴前後
- 就寝前
は意識的に水分補給を心がけることで、身体の隅々まで水によって
栄養や老廃物の循環が回っていくため、健康へ繋がります。
「喉が渇いた」と感じる時には、すでに体内の水分は不足しており
軽い脱水症状のため、喉が渇く前に水分補給することが大切です。
まとめ
「水」は、そもそも生命活動を行う上で非常に重要な役割があります。
そのため、水分は積極的に摂る必要があり
水分が不足することで、脱水症状による倦怠感や頭痛
さらに脳梗塞・心筋梗塞
最悪の場合、死に至る可能性もあります。
「水」は一般的に言われている「水分補給」はもちろんですが
食べ物からも水分を摂取できるため
「水分補給」として飲む場合、1日1.5リットルは飲むように心がけましょう。
とはいえ、一気に水分補給しても
身体が吸収する量は決まっているため、コップ1杯を
「こまめに水分補給」
「起床時」「運動前」「食事前」「入浴前」「就寝前」
に飲むことを意識することで
血液循環の向上、細胞の活性化
腸内環境の改善、リラックス効果なども期待できます。
この記事を読んだ方は、
まずはコップ1杯の水分補給してみてください♪