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汗をかくことのメリットを教えて!

汗をかくことは、私たちの体が自然に行うプロセスであり、体温を調整し、体内の老廃物を排出する重要な役割を果たしています。

人が汗をかくという機能的な働きは「汗をかくことは体温の調整するため」ですが、他にも健康効果が科学的に確認されています。

汗は、ベタベタしたり臭くなるから嫌だ、、と避けがちの方もいると思いますが
発汗することで、嬉しい健康効果もあります。

本記事では、汗をかくことの代表的な健康効果とその科学的根拠について解説していきます。

汗は臭い?

汗は臭いもの、というイメージがあるかもしれませんが、実は出たばかりの汗は無臭です。
汗をかいたときに発生するあの異様なニオイは、汗そのものではなく、汗や皮膚の汚れをエサにした細菌がつくり出し、肌にいる細菌によって臭いが作り出されています。

さらに、持続的な汗をかく習慣は、体臭を改善する可能性が高いという結論が出ています。
運動やサウナなどで定期的に汗をかくことは、皮膚表面の細菌バランスが変わり、汗をかくことによって毛穴が開き、肌の表面に溜まった老廃物や皮脂が洗い流されます。
定期的な汗の分泌は、肌の表面に溜まる細菌や皮脂が減少し、体臭を引き起こす有機物の分解が抑えられる、異臭を軽減できる傾向があります。

さらに、体がより効率的に体温を調整するようになり、汗の成分がより水分中心になるため、体臭を引き起こす脂質やタンパク質の含有量が少なくなると考えられています。

食事やホルモン、感情的なストレスが体臭に影響を与えることも研究によって確認されていますが、継続的に汗をかくことで心身の向上が期待できるため、汗をかく習慣は体臭を変えることが期待できます♪

汗をかく健康効果

心血管機能への効果

汗をかくことで血管が拡張し、血流が改善されるため、血管内皮機能が改善され、血圧の低下や心血管疾患のリスク減少が期待できます。
特にサウナのような熱環境での発汗が心臓の健康に良い影響を与えるとする研究が増えています。

フィンランドの中年男性42 歳から 60 歳の男性 1,621 名を対象にした長期的なコホート研究で、
サウナの利用頻度と心血管疾患(CVD)のリスク低減との関連を調査したところ

週に4〜7回サウナを利用するグループは、週に1回以下のサウナ利用者に比べて、突然の心臓死のリスクが63%減少し、心血管疾患による死亡リスクが50%減少するという結果が出ています。
さらに、サウナ利用が多いほど、高血圧や冠動脈疾患の発症リスクが有意に低減することが確認されました。

サウナに入ることで体温が上昇し、血管が拡張し、血圧が低下します。これが心血管系の負荷を軽減し、心血管疾患リスクを低減するメカニズムの一つとされています。

Sauna Bathing and Incident Hypertension: A Prospective Cohort Study   https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28633297

この研究は、サウナ利用が心臓の健康に良い影響を与えることを裏付ける重要な証拠です。

免疫力の向上

適度に汗をかく運動やサウナは、免疫システムの強化にもつながります。
汗をかくことで、体温が一時的に上昇し発熱することで、抗原の増殖を防ぐほか、白血球の機能を活性化させ、免疫力向上に繋がります。

汗には「ダームシジン」という抗菌ペプチドが含まれており、皮膚の表面で細菌やウイルスを殺す作用があることが確認されています。これは自然な防御機構で、この天然の抗菌作用により、肌表面での感染症のリスクが低下するので、感染症を予防する助けとなる可能性があります。

皮膚の健康と保湿効果

汗には、肌を保湿する成分も含まれており、定期的に汗をかくことで肌の柔軟性や質感が向上することがわかっています。
これには、汗をかくことで、体内の血流が促進にされ、肌に酸素と栄養素が行き渡りやすくなり、肌の再生や健康状態が改善されるため、細胞の新陳代謝の向上が見込まれています。

メンタルヘルスの向上

運動や発汗を伴う活動は、エンドルフィン(幸福ホルモン)を分泌し、ストレスや不安を軽減する効果があります。
さらに、汗の匂いには「感情的な化学信号」が含まれており、他者との感情の共有やポジティブな感情の促進に寄与する可能性も指摘されています。これは、汗をかいた後の気分の良さや「ランナーズハイ」と呼ばれる感覚に関連しています。

汗をかくことはデトックス効果ある?

「汗をかくことによるデトックス効果」については、一般的に信じられていますが、このデトックスには認識の違いがあります。

汗は主に水と塩分から成り、皮膚から体内の熱を放出する役割を持っていますが、有害物質の排出量はごくわずかです。2011年の研究では、汗が重金属(鉛、カドミウム、水銀)を含むことが確認されましたが、その排出量は少量でした。

発汗のデトックス効果として過度に評価されてしまい、一般的に発汗はデトックス効果があると言われています。しかし、毒素の排出は腎臓と肝臓が主要な役割を果たし、尿や便として体外に排出されます。
汗そのものによるデトックス効果はわずかです。
主なデトックスは、腎臓や肝臓などが担っているため、汗をかくだけで有害物質を十分に排出できるという考えには科学的根拠がまだ十分ではありません。

汗をかいたら心がけること

汗をかくことによって、体内の水分が排出されてしまうため、習慣的にこまめな水分補給が必要です。体水分摂取量が減ったりして「脱水症」や「熱中症」を引き起こす可能性が高まります。

さらに体の中の水分には塩分が含まれているため、汗をかくと塩分も一緒に失われます。
このようなときに水だけを補給していると、水分と塩分のバランスが崩れ、筋肉の痙攣などが起こることがあるのです。
大量の汗をかく場合には、塩分濃度0.1~0.2%程度の飲み物を飲んだほうがよいとされています。

また、大量の汗が皮膚トラブルにつながる場合もあります。
皮膚トラブルを招かないためにも、汗をかいたらそのままにせず、タオルやボディシートなどでこまめに拭き取り、可能であればシャワーなどで流して皮膚を清潔に保ちましょう。

まとめ

汗をかくことは、単に体温を下げるためのメカニズムではなく、免疫力強化、心血管機能向上、そしてメンタルヘルスの改善につながり、多くの健康効果が期待できます。

汗をかくメリットは多くの科学的根拠でも示されており、運動やサウナなどを定期的に行うことは、心身の健康を向上させるためにおすすめです♪

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