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朝に筋トレをするとスッキリする理由とは?!

朝に筋トレをすると「一日がスッキリ始まる」「頭が冴える」気分がスッキリし、1日を気持ちよくスタートできる人も多いですよね。

この「スッキリ感」は、単なる気のせいではなく、体と脳で起こる、科学的なメカニズムが深く関わっていてます。

また、朝は筋肉増強に関わるホルモンの分泌が多いため、高い筋トレ効果を期待できるだけでなく、自律神経が整う・代謝が上がる・習慣化しやすいといったメリットもあります。
1日の代謝が上がって、カロリー消費がされやすくなるので、ダイエットしたい人にもおすすめです。

この記事では、生理学・脳科学・ホルモンの観点から、朝の筋トレが気分や集中力に良いのか解説します。

「自律神経」のスムーズな切り替え

朝目覚めたばかりの体は、リラックスを司る副交感神経が優位な状態です。
ここから活動モードの交感神経へとスムーズに切り替えることが、心身をシャキッと目覚めさせる鍵となります。

朝に体を“意図的に動かす”ことで、交感神経→副交感神経への切り替えがスムーズになり、1日の自律神経バランスが整いやすくなります。

筋トレを終えると、体は「休息モード」へと切り替わります。
筋トレ直後に深呼吸をしたり、ストレッチを行うことで、副交感神経が活性化し、体が落ち着いた状態になります。

この交感 → 副交感への「スイッチ切り替え」が上手くいくほど、爽快感やスッキリ感 がより強く感じられるメカニズムです。

朝に筋トレをすることで心拍数や血圧が適度に上がり、脳が活性化し、集中力の高い状態へと移行しやすくなるため、日中のパフォーマンス向上にも繋がります。

脳内の神経伝達物質が活性化される

筋トレなどの運動によって、脳への血流と酸素供給を増加させるため、脳内で「ドーパミン」「ノルアドレナリン」「セロトニン」などの神経伝達物質が増えます。
これらは気分・覚醒・集中に関係しており、運動後の「爽快感」や「やる気アップ」に直結していると考えられています。
神経伝達物質(ドーパミン、ノルアドレナリンなど)が活性化されるため、運動後に集中力・注意力が高まりやすくなります。

また、運動(筋トレを含む)によって、BDNF(Brain-Derived Neurotrophic Factor)というタンパク質の分泌が促進されます。
※筋トレ(特に中強度以上の運動)をすると、筋肉からイリシン(Irisin)というホルモン様物質が分泌され、このイリシンが脳に作用し、BDNFの生成を促進します。

BDNFは、脳の神経回路を強化・再生させる重要な物質で、記憶力や集中力が上がるほか、うつ予防や認知機能の維持にも関与していると考えられています。

BDNFが増えることで、以下のようなメリットが考えられています。

  • 集中力・思考力の向上: 脳が覚醒し、午前中の重要な意思決定や仕事が捗りやすくなります。朝の運動が海馬や前頭前野の血流を高めることが判っています。
  • 記憶力・学習能力の向上: BDNFの作用で、新しい情報を処理する能力が高まります。
  • ストレス耐性の向上:BDNFが増えると、ストレスによる神経損傷を防ぎ、うつ症状や不安を抑制
  • 気分安定効果:セロトニン神経の働きが改善し、気分の安定に効果があるとされています。
  • 脳の老化防止・認知症予防:BDNFは加齢とともに減少しますが、運動習慣がある人は減少スピードが遅いことがわかっています。海馬の萎縮を防ぎ、認知症の発症リスクを下げると考えられます

ストレスホルモン(コルチゾール)

朝はもともとコルチゾールという“覚醒ホルモン”が自然に分泌される時間帯です。
このタイミングで筋トレを行うと、コルチゾールのリズムが整いやすくなり、一日を通してストレスに強い状態を作れます。

コルチゾールは一般に「ストレスホルモン」として知られていますが、
健康な人にとっては朝、体を活動モードに切り替えるための重要なホルモンでもあります。

覚醒作用: 朝のコルチゾールの上昇が、代謝や集中力を高める作用を発揮し、私たちがスッキリと目覚めて活動を始める準備を整えます。
日内変動: コルチゾールは、通常、深夜から分泌が始まり、朝の起床時(午前6時〜8時頃)にピークを迎えます。

注意が必要なのは、「スッキリ感」を得るための運動は「適度な負荷」であることが重要です。

激しすぎる運動や 筋トレは、運動中にコルチゾールを急性的に増加させる作用があります。
体がまだ十分に活動準備ができていない時間帯に高強度すぎるトレーニングを行うと、コルチゾールが過度に分泌され、かえって心臓に負担をかけたり、慢性的なストレス反応につながったりするリスクがあるため気をつけましょう。

朝の筋トレのメリット

朝に筋トレをすると、基礎代謝や集中力が向上し、生活リズムが整いやすくなり、健康に嬉しいメリットがたくさんあります。

  • 基礎代謝の向上
    朝に体温を上げることで1日の代謝量が増え、脂肪を燃焼しやすい体質へ
    ダイエットにもおすすめです。
  • 筋肉増強効果の向上
    筋肉の成長に関わるテストステロンの分泌が朝に活発になるため、筋力アップや筋肥大の効果が高まりやすくなります
  • 集中力とパフォーマンスの向上
    運動によって脳への血流が増加し、脳が活性化されることで、午前中の仕事や勉強の効率が上がります
  • 自律神経のバランスを整える
    朝の運動で交感神経が刺激され、自律神経のバランスが整いやすくなります
  • 睡眠の質の向上
    適度な疲労感から夜に自然な眠気を誘いやすくなり、睡眠の質を高める効果が期待できます。
    規則的な朝の運動は、体内時計を整える助けになるため、夜の入眠・睡眠維持・睡眠の深さなども改善しやすくなります
  • 習慣化しやすい
    朝一でトレーニングを済ませてしまうと、日中の予定・仕事・用事などに邪魔されにくく予定が入りにくい時間帯のため、筋トレを習慣化しやすい

運動パフォーマンス自体(筋出力、最大酸素摂取量、持久力など)は、一般的には午後〜夕方にピークを迎えることが多いという研究報告が多く
ある比較研究では、午後の筋トレの方が出力や持久力で若干有利という報告もあります。https://journals.lww.com/nsca-jscr/fulltext/2017/06000/comparing_performance_during_morning_vs__afternoon.13

他にも、トレーニング誘発性のテストステロン応答は夕方の方が強いという報告もあり、どちらが筋肥大に有利かは明確には結論づけられていませんが、
運動パフォーマンスに焦点を当てると夕方の筋トレが一般的に推奨されている傾向があります。

まとめ

朝に筋トレを行うとスッキリとした感覚を得られるのは、体と脳の生理的なリズムが整うためです。

朝の運動によって交感神経が適度に活性化し、体温や血流、集中力が上がります。
副交感神経が優位に切り替わることで、リラックスと回復がスムーズに行われ、一日を通してエネルギーの流れが安定し、心身ともに軽く感じられるのです。

また、朝に運動することで体内時計がリセットされ、夜のメラトニン分泌が整い、深い睡眠を得やすくなり、体の内側から整いやすくなり、翌朝の目覚めも良くなり、自然と活動的な1日を過ごせるようになり健康的な体をに入れることができます。

つまり、朝の筋トレは筋肉を鍛えるだけでなく、自律神経や脳の働きを整える「1日のリズムリセット」であり自然で持続可能なスッキリ習慣とも言えます。

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